2021/12/22 19:54
日本酒のラベルや商品説明を見ると当然のように書かれている
「純米」とか「吟醸」とか「本醸造」ってなんのことかわかりますか?
恥ずかしながら私もこの仕事に就くまではまったくわかりませんでした><

実はわかってしまえばとっても簡単。
まずは大きく2種類に分けられます。
1つめは米(麹)と水だけで造った「純米酒」
2つめは米・水に加えて醸造アルコールを添加した、通称「アル添酒」
純米酒は米の味わいや香りが日本酒に表れやすいので柔らかい味わいのものが多いです。
アル添酒は醸造の最終工程でアルコールを添加することで出来上がりを整え、キリッとした味わいになり出来上がり後も味わいの崩れが少ない安定した日本酒になります。
また、純米酒はラベルや銘柄に純米の記載がありますが、アル添酒にはわざわざアル添の記載がされることは普通ありません。
そして、米をどれだけ削ったかで「本醸造」「吟醸酒」「大吟醸酒」に分けられます。
(正確には「吟醸造り」をしていなければ吟醸酒・大吟醸酒とは名乗れないのですが今回は割愛。)
これに関しては「精米歩合」という表記でラベルに記載されていると思いますので、気になった日本酒のラベルを見てみてください。
70%以下で本醸造、60%以下で吟醸酒、50%以下で大吟醸酒と名乗れます。
大吟醸の日本酒は原材料であるお米を半分以上削って造っているのですから、そりゃあ金額も高くなりますよね;
なぜ米を削るのかと言えば、米の中心の「心白(しんぱく)」と呼ばれる部分が最も綺麗なお酒を造れるとされているからです。
大げさに言えば大吟醸酒はこの心白の部分のみを使って造っているイメージです。
そして大吟醸酒が最も雑味のない綺麗な日本酒と言えるのです。
この2つの条件から特定名称がつけられます。
例えば、米と水のみを原材料に60%の精米をしていれば「純米吟醸酒」といったところです。
(「純米本醸造」は存在せず、単純に「純米酒」と呼ぶ。)
かなり長い記事になってしまいましたが、上記の表だけ覚えてもらえればあとはOKです。
言葉の意味がわかると、それを飲んだ時の感動もひとしおです。
この記事が今後皆様のアルコールライフの糧に少しでもなれば幸いです。